自分らしく

「ちゃんとしなさい」幼い頃、お母さんによく言われていたことば。

 

お母さんからしたら、そんなつもりはなかったのかもしれないし、私の受け取り方が間違っていたのかもしれない。

 

でも、事実として私は、私は私のままだとダメなんだ。もっと、お母さんが求める私にならないと。

 

と、幼い私はお母さんに好かれる自分になろうと必死だった。今でもよく思い出すのは、何か言いたいことがあっても、中々いいだせず

ずっとキッチンで料理をしているお母さんの背中を見つめている自分。

 

お母さんの顔色ばかり伺って、嫌われないように。いつも不機嫌なお母さんに笑ってほしくて、お母さんの好きそうな話を考えるのに必死だった。

 

こんな話をすると、こわい母親のように思われるかもしれないが、側からみれば全然そんなことはないと思う。身の回りのことはなんでも、

やりすぎなぐらいやってくれたし、私をちゃんと育てようと必死だっただけだと思う。

 

身の回りのことはしっかりやってくれて、必要なものは全て買い与えてくれた。

でも、私が欲しかったスキンシップや、愛情を感じられるような言葉がお母さんにはなかった。

 

お母さんなりの愛情は注いでくれていたのだろう、でも私が求めている愛情表現とは違った。ただそれだけ。

 

でも、幼い頃満たされなかった私の気持ちは、

大人になってからの生きづらさに繋がっている。

 

他人の顔色ばかり伺い、その人の求める自分にならないと。

 

こんな私じゃだめだ、もっと頑張らないと。

 

自分がどうしても好きになれない。

自分をどうしても認めることができない。

 

それがいま、[過食]という形で私を苦しめている。過食症になる人には、自尊心が低い傾向があるらしい。満たされない気持ちを何かで埋めようと、食に走ってしまう。

 

気持ちだけでなく、症状として現れるようになった今、もうこの気持ちを抱えて生きていくことは私の心が限界なんだと思う。

 

ありのままの自分を認める、受け入れる。

それが今私の課題。

 

自分らしく、自分の人生を愛して生きていきたいな。